5年ぶりに3時間耐久に出ました.もう若くはありません.この歳になって夏に3時間も走れるのだろうかとも思いましたが,気合で参戦しました.
まずは,参戦のための準備です.体力を付けるため夜中に近所をランニングし,週一回はプールで泳ぎました.レース2週間前には,ライダーパーク生駒で練習です.
ライダーパーク生駒にて
さすがに2分山のD605では全然グリップしません. それでも頑張って走ってると,リヤ周りから突然異音が! ピットに戻って調べてみると,スイングアームの上に取り付けてあるゴム製のチェーンガイドがちぎれて吹っ飛んでました.さらに,オフロードブーツのあちこちに亀裂が入って崩壊しています.
レース前にトラブルが分かって良かったと,ここはポジティブに考えて,針と糸でブーツを直します.チェーンガイドはバイク屋に聞くとスイングアームを取り外さないと直せないらしく,修理に大金がかかるとのこと.まっとうな手段ではとても直せません.というわけで,ちぎれたチェーンガイドを補強&成形して,スイングアームにボンドで張り付ける作戦に出ました. タイヤも要交換で,通勤にも使うことを考えて公道走行可のピレリMT21かミシェランT63かAC10あたりで悩みましたが,もっとも減りにくいMT21をチョイスしました.
針と糸とゴムで無理やり直したブーツ
今回は3時間耐久ということで,前回,前々回のようにバイク自走でレース場まで往復するのはさすがに無理だろうということで,ボンゴバンをレンタルして,バイクを運ぶことにしました. 今回はリア周りだけでなく,フロント周りもライトステー&ライトなどを外して軽くなりました. ボンゴにバイクを積むための板もホームセンターで買ってきました.
ボンゴにバイクを積むところ
レース当日,車検を受けていたら,なんと大学時代の友人が来てくれてました.20年ぶりの再会です.いまは中部地区でレースの運営をやってるとのこと.本当に驚きました.出走表に名前を見つけてわざわざ駆けつけてくれたそうで,ありがたいことです.
いよいよレース開始です. オープンCクラスは25台の出走です. 前日まで大雨が降ってましたが,スタート時は晴れでした. スタート方式は,横並び一線からのクラッチスタート.転倒を恐れずアクセル全開で突っ込んでいかないといけないので,もっとも苦手とするスタートです. というわけで,いつものようにスタート順位は中盤やや後ろあたりといういまいちなポジションでした.
スタート前
今回は難所が3か所あり,最初は「忘れられた坂」の登りです.坂の最後に岩がオーバーハング気味に突き出してて,見た目はかなり厳しいです.が,実は一番厳しそうなところに突っ込んでいくのが最もクリヤしやすかったです.ここでは4週目に転倒している前走者を避けて右側から登ろうとしたらスピードが足りず登り切れずに転倒,タンクがへこみ,ブレーキペダルが曲がってリヤブレーキが利かなくなるというトラブル発生です. 転倒後に坂の下までバイクをおろして再チャレンジしてたら早くも体力切れになりました.
次の難所は「造成中の山」の登り&下りです.山の途中に小さな岩がごろごろしてます. 体力があるうちはなんでもないのですが,4週目はここで転倒してさらに体力がなくなりました.
そして最難関は,ギャラリー前のロックセクションです.
ロックセクション
ここは1週目から渋滞が発生し,前を走ってたバイクがエンジンを岩にぶつけて冷却水が噴き出すなど,トラブル続出です. 私は1,2週目はなんとかクリヤ,3週目から捕まります.4週目もかなり手こずって,体力切れ&ブレーキペダル修理のためピットインしました. しかしブレーキペダルはちょっとやそっとでは曲げることができず,修理をあきらめます. この時点で1時間ほど経過したところですが,もはや身体はフラフラで,あと2時間も走れるとは思えないほどに.頭から水をかぶって,なんとかピットを出ていきます. 1時間経過時点ではクラス14位でした.
その後,リヤブレーキがきかないためペースダウンしながらも周回を重ね,体力も回復してきます.ピットで休んだため,2時間経過時点は17位です. このあたりでブーツが崩壊し,4つある留め金のうち2つくらいしか効いてない状態に.
10週目あたりでまたもやロックセクションに捕まり,今度はクラッチペダルを曲げてしまいます.気付かずに新たな周回に入ったら,ギヤが1速にしか入りません.なんとか一周回ってきて,ピットに戻ってクラッチペダルを曲げて再スタートしましたが,やはり1速とニュートラルにしか入らず,結局ゴールまで1速で周回しました.
なんとか12周めを終えてゴールインしましたが,クラス18位/25台,総合29位/42台といまいちな結果に.クラストップとは8周差でした.これは過去最低の結果となってしまいました. しかし,この歳で通勤バイクで3時間を走り切ったというのは,我ながら良くやったと思うことにします.
ロックセクションでの渋滞
ウォッシュボード
追いかけられます.
ロックセクションで捕まってます.
レース終了