機材


作曲センスのなさを機材でカバーするべし.
就職してからというもの,機材を買うためのお金はできたのですが, 曲を作ってる暇と気合いがありません...

現在のメインマシン
  • KORG TR-Rack
  • KORG TRITON-Rack
  • YAMAHA TG77
  • KAWAI MAV8 (MIDIパッチベイ)

サブマシン
  • Roland UA100 (USBインタフェース)
  • YAMAHA FX550 (ギターエフェクタ)
  • KORG X5DR

ミキサー
  • Roland M-240R
  • KENWOODの安物アンプ

今までに使ったことのある音源を 独断と偏見に基づいて 10段階評価してみました(評価はリアルタイムに変わります).
音源 音色の好み ヌケの良さ 操作性 インプレッション
総評 - - - KORGはTR-Rack以降に音色が一変してハイファイになった.オルガン,ベース,ベル,パッド系は伝統的に良い. YAMAHAは出音の鋭さと押しの強さ.独特のきらびやかな音色. Rolandは全てにおいてそつなくオールランド.特に鋭く冷たいシンセ系は良い. Emuは弦楽器と管楽器の生々しさが良い. DM5のドラムは普通っぽく堅実. ...以上,かなり乱暴な総評.
KORG TRITON-Rack

2000年発売
10 9 6 衝動買いした. KORGのフラッグシップ音源だが最近は叩き売りされている.
PCM音色ROMを8枚まで積め, さらに,拡張RAM,MOSS音源ボード,mLABボード,デジタルIFボード,SCSI-IFボードなども積める. オーディションリフ機能は面白い. これを使って1個1個の音色を聴くだけで一日中楽しめる. アルペジエータもあってコンビネーションモード(最大8チャンネル使用)で鍵盤弾きながら鳴らしてると面白い. サンプラーはかなり質が良いという噂だがまだ使ってないので不明. RPPR(リアルタイム・パターンプレイ/レコーディング)も不明. とにかく多機能になったので,全てを把握するのは大変. とはいえ,液晶が広いのは大変良く,表示を見ればだいたい分かる. TR-Rackと比べるとMulti Modeが強化されており,私のような使い方をする人間にとっては大変良い. 曲のジャンルに合わせたインサーションエフェクトのプリセット設定があり, それを自分の作る曲に合わせて適当に変更してユーザメモリに記録できるのがとても良い. 複数のインサーションエフェクトのルーティング(各チャンネルへの割り当て)も簡単にできる. まさにインサーションエフェクトを使うための音源である. しかもこのインサーションエフェクト(5基もある)は種類も多くてものすごく効きがよい.最高! マスターエフェクト2基も最高! プリセット音色は,生っぽい音色はTR-Rackより劣ると言われているが,まだあまり使い込んでいないので 私レベルではよく分からない.プリセットのピアノ音色は酷評されているが... PCM音色ボードがたくさん出ているので,欲しい音色は後で足せる. ほとんどのTRITONユーザはMOSSボードを買っているようだが,私はまだ買っていない. オーケストラボードも良いらしい.
KORG TR-Rack

1997年発売
10 9 4 すばらしい音源. とにかく音が抜群に良く音色数も多い. エフェクトも上品でよく効く. 非常に高いレベルでまとまっている.
TR-Rackの音色は, 今までのKORGの音源と違って万人に受け入れられるものだと思う. 旧来のKORG(M1〜01/Wの時代)の音色に対する私のイメージは, 厚みがあって,それでいて音のヌケが良く,マイルドで上品ですばらしいのだが, 音色はやや暗い感じで,音が全面に出ず,アタックがやや遅めに設定してある, という点が不満だった. 一方,TR-Rackの音色は,もっと音が前面に出る感じで,やや明るくなり, アタックの速い音が多く,適当に音を鳴らしてもサマになる,という感じです. 骨太さがやや薄れたものの,とてもハイファイな感じになりました. とはいえ,YAMAHAやRolandほど凶悪ではなく,上品な感じです. エフェクトも従来の03R/Wなどと比べると,さらに良くなっていると思う. GS音源のような手軽さで(とまではいかないが...)曲が作れて, それでいてプロ品質の音色. 音色は幅広いジャンルをカバーしており, オーソドックスなJazz向け音色からテクノに使えそうなダーティーな音色もあったり, 今風のかっこいいドラム音色やベース音色も満載. よく練られたプリセット音色群である. これでようやくプロと対等に戦える立場に立った(なんて大げさな:-)). ただし,旧来のKORGの音色をカバーする音源ではなく, 別物と思った方がよい.
全面パネルが1行分しかないのはつらい. これでインサーションエフェクトの設定しろというのは無茶である(しかもMultiモードでは設定保存できない). 設定を保存するためには,従来からのKORGの音源のようにコンビネーションモードで 8チャンネル音源として使うのが無難かもしれない.
なお,私の持っている初期型TR-Rackにはバグがあり, しばらく使っていると「malloc」などと液晶パネルに表示されて 突然フリーズしたりする.メモリリークを起こしてるのか??
YAMAHA TG77 (+ Rock&Pop card + Synth2 card 他)

1990年発売
7 6 3 定価20万円のこの音源は高根の花だったが,中古価格も年々下がり, 実売価格が4万円を切ったところで,ついに購入に踏み切った. 個人的にはFM音源には深い思い入れがあり,TG77に搭載されている AFM(6オペレータAdvanced FM)音源にはかなり期待していた (TG77はAFM+AWM2音源+内蔵エフェクタ搭載である). TG55の親玉だけあって音色も操作体系もTG55に似てるかなあ, というのが最初の印象である. 良くも悪くも出音が鋭い. すなわち音色のアタックがものすごく速く,ともするとギスギス感がある. 高周波成分までよく出ていて,存在感があるが,抜けはいまいち. 全体的に音色に艶(つや)が無く,チープな音色にコンプをかけて音を太らしたような感じがする. KORGの上品な音色と比べて図々しい感じの音色とでも言うべきか. ただし,音は全面に出るのでうまく使えば心強い. AFM音源ならではの独特の音もそれなりに入っており, この音源でないと出ない音があるので,いまでも重宝する. なお,AFM音源のパラメータエディットは複雑すぎて手が出ないので, 私のような人間には拡張音色カードは必須と言える. 大画面液晶パネルが付いているので,手動での操作性はそれなりによいが, MIDIによる制御は03R/W以上にダメ. 特に,MIDIでパンが変更できない!!これはかなりオワッテイル...
KORG 03R/W
(+Dance card)

1992年発売
7.5 10 3 私が大学4年の頃,発売当時12万4千円もしたものを, 清水の舞台から飛び降りる心地で迷いに迷って購入した. それだけに個人的には思い入れがひじょーに深く, 現在に至るまで使い続けてきた. が,先日ついに売却. 一言で言うと,とてもマイルドで,各音色の個性を感じさせれくれる音源. チープな感じは微塵もない. これぞKORGという上品な音色である. 全体的に暗めで,音ヌケが抜群に良い. ただし,ハイファイな音色ではなく,やや暗くてアタックの遅い音が多く, 曲調によってはつらい. 音色に個性や存在感はあるが,コンプをかけたような分厚いという感じではなく, 音を全面に出すにはつらい場合もある. マルチティンバー音源としてみた場合には, 各パートのバランスをとるのは難しい代わりに, 音を重ねても大丈夫(抜けの良さのために)という感じである. バッキング用音源としては良いのではないだろうか. エフェクタは, 今で言うところのインサーションエフェクタが2基あるような感じ. DTM音源によくあるマスターエフェクト(リバーブ,コーラス)に該当するものはなく, チャンネルごとにエフェクト量を設定することはできない. ただし,エフェクトの質そのものは非常にすばらしい. フェイザーなど実によく効くし,エキサイター,ディストーションなども 非常に使える.音に厚みを与えるコーラスもすばらしい. 全面パネルから手動で設定するしかないが... あと, Dance cardは,KORG TシリーズやMシリーズの音色が多く含まれておりかなり使える (特にベース音色). 03R/Wを使うならばこれは必須ではないかと思えるくらいだ. とはいえ、カード音色と内臓Aバンクは同時使用できず,また設定を Combinationに保存したい場合にはRAM cardが別途必要である.
KORG X5DR

1995年発売
7 8 5 KORG製品としては,この手のDTM向けハーフラック音源は全く人気がなく, 中古価格も2万円を切っていたので,これ幸いとばかりに購入した. 全体的には,03R/W+Dance Cardのような音色であるが, 03R/Wよりやや音が薄い感じで,より今風の音色になった. が,KORGらしい割り切りがなくなって中途半端になったとも言える. GMバンクでは,DTM向けにKORGの技術者がわざと音を薄っぺらくした, という説もある. 音ぬけも03R/WやTR-Rackには劣る気がする. 低価格な分だけ,A/D変換やサンプリングレートなどで手を抜いてるのかもしれない. しかし,コンビネーションモード(8波形をミックスして1音色を作る)は健在で, 今でもかなり使える. エフェクトも03R/Wとほぼ同じに見えるが, 03R/Wと違ってチャンネルごとにエフェクト量を変更できる. コントロールチェンジでフィルタやエンベロープをいじれるようになったのも嬉しい.
YAMAHA TG55
(+Rock&Pop card)
1990年発売
6 6 3 AWM2というPCM音源. 全体的にチープな感じの音であるが,そこが良い. FM音源に似たような独特の音色が多い. 内蔵エフェクタもまあまあ良い.音色はKORGよりも明るく,アタックも速い. とてもよく前に出る音である. フルートの音色は絶品. 古い音源だけあってMIDIによるパラメータ設定などはあまりできない. また,音色によってはアタック部でギスギスした 感じがする.
ROLAND SC88VL

1995年発売
6 7 9 明るい音色でエフェクトも良く効く. バランスのとりやすさも抜群である. シンセブラス系はさすがRolandという音がする. 非常にハイファイな音であるが,良い意味でも悪い意味でも生っぽくない音である. すなわち,全体的に音が薄く,いかにも「MIDI音源で作りました」的な曲に なってしまう. 印象としては,KORGほど上品ではないがYAMAHAほど図々しくないという感じ. 抜けの良さは普通ぐらいだが音が薄い割にはいまいちか. エフェクトはやや下品な感じがして好みが分かれるところ. リバーブをかけると音色に広がりが出るというよりは音の薄さを補う感じ. MIDIによる操作性の良さはさすがGS音源.
Emu Proteus FX

1994年発売
8 3 4 音色は驚くほど生っぽくてすばらしい.やはりProteusはすごかった. ベース,管楽器,弦楽器は絶品. 音色に対するエンベロープやビブラートもよく練られており, 普通に音を出すだけで人間の演奏っぽく鳴るのである. しかし,音が暗くてヌケが最悪なので,いまいち使えない. 生っぽい音はそれでもまだ使えるが,シンセ系の音色はたくさんあるのに 音ヌケの悪さのせいで全然使えない. 最大の問題は,音が前に出ないこと! 内蔵エフェクタは,チャンネルごとにエフェクト量を変更できない. リバーブの効果はGS音源などと違って,音をさらに背面に追いやる感じ. 音源の反応は極めて遅いので10音同時発音でもつらい. これで32音同時発音対応とは... やはり廉価版の音源は駄目ということか.
MIDIによる音源の制御(チャンネルマスクなど)は,それなりにできるが, 最小限しかできないとも言える. 例えば, ベンドレンジの変更はエクスクルーシブデータを送信しないとできないので面倒.
音色はこのままでいいから, サンプリングレートが高くなってエフェクトが良くなれば...
ALESIS DM5 7 9 4 極めて普通っぽいドラム音源. 特徴がないが非常に堅実な音源と言える. 生っぽい約500個の音色を内蔵している. 音ヌケは良い.サンプリングレート高そう. ただし,生っぽくない音色(ハウス,テクノ系)を求めている人にはつらいであろう. このあたりは前モデルのD4とは方向性が違うようだ. 操作面では, 1チャンネル分しか使えない(すなわち非マルチティンバーである)のと, 内蔵500音色をMIDIで自由に選択できない (あらかじめ用意されたプリセット配列を選ぶしかない)点はかなり不満である. プリセット配列に不満がある人は, 音源の前面パネルでドラムの配列をエディットする必要がある (20配列まで記憶可能)が,これがとても面倒である. プレビューボタンがあるのは非常に良い.
ALESIS 3630 - - - コンプレッサー.いまいち効きが弱い気がした.
KAWAI MAV8 - - - MIDIパッチベイの定番であろう. 安さが魅力.
Roland M-240R - - - 24chラインミキサー. 特に不満はない. 最近この手の新製品を見かけない.
YAMAHA TG100 5 3 8 当時,Roland SC-55に対抗してYAMAHAが出したハーフラック音源. 音源方式はAWMというPCM音源である. SC-55よりも値段が安かったのでつい買ってしまったが,ちょっと後悔した. 音色そのものはSC-55ほどは薄っぺらくないのだがヌケが悪い. 総合力ではSC-55よりも少し負けている感じ. シンセブラス&ストリングス&ドラムは良かった.
KAWAI サウンドパレット 1 3 3 当時,Rolandみゅーじ郎Jr.ボードに対抗してKAWAIが出したPC-98用MIDI音源ボード. 音源方式は音のアタック部分のみPCMで,後はコサイン波の合成(サイン波と言うと 他社の特許に抵触する?)だったかなあ.私が最初に買ったMIDI音源である. みゅーじ郎Jr.ボードよりも値段が安かったのでつい買ってしまったが, 激しく後悔し,即座に売却した. それまでFM音源でちまちまと曲を作っていた私は, これでついに憧れのMIDI音源が手中に...と喜んだもつかの間, その音を聞いた時は何かの間違いかと思うほど衝撃的だった. ノッペリとした薄い音で,どの音色を鳴らしてもほとんど同じ音に聞こえる. とにかく音に特徴がなさすぎる. これならFM音源の方が100倍はマシだと思えた.
Roland SC-33 4 5 9 TG100を売却して買った音源. TG100よりも薄い音色だがその分だけバランスがとりやすい. エフェクトもよく効く.
YAMAHA FX550 - - - ギターエフェクタ(ギターアンプシミュレータ). 6千円で買った.やわらかい音が出る. バッキング用にはいいけどメロディーを鳴らすほどパワーはない. 出音にイコライザやコンプを通す必要がありそう. 値段の割にそこそこの音と言えるが, フィードバックのかかったキーンという音が出ないのが不満. 打ち込み専門の人でギターエフェクタ使う人ってあまりいないけど, ぜひ使うべきと思う. かなり本物っぽい音が出ますよ.

今欲しい物:
まともなアンプ
まともなスピーカー
まともなヘッドホン
まともな音源ラック
Rolandのまともな音源.いにしえのJV-880でもよい.