作曲テクニック番外編

ここでは,私もんでんがお勧めする,すばらしくダメな作曲テクニックの数々を紹介します.

  1. リズムパターン
    何もアイデアがないときに用いられる初級テクニック.8ビートのリズムパターンを適当に鳴らしてみることで,とりあえず作曲を始めることが可能.多くの場合,新たなアイデアが何も思い浮かばず挫折する.
  2. コード進行
    リズムパターンとよく併用されるテクニック.Am→G→F→E7などの適当なコード進行の和音を鳴らしてみることで,なんとなく作曲してる気分に浸ることが可能.
  3. 踊り
    調子よく作曲が進んでいるときに用いられるテクニック.自分の作った曲に合わせて自ら踊ることで気分を高めることが可能.踊ったあと空しくなることも.
  4. 自動伴奏
    キーボード所有者が用いる基本テクニック.CASIOやYAMAHAなどのキーボードに付いてる内臓の伴奏パターンを鳴らしながら,適当なメロディを演奏する.多くの場合,まともなメロディが思い浮かばず挫折する.
  5. 音楽理論の本を買う
    作曲家の中級テクニック.本を買った瞬間だけやる気を高めることが可能.本の中身が読まれることはまれである.
  6. 音源を買う
    スランプに陥ったときに用いられる高等テクニック.曲を作る気が全くなくなったときにいきなり新しい音源を衝動買いする ことでやる気を出すことが可能.財政に多大な影響を与えるため,年1回の使用が限度とされる.
  7. 4分音符ずらし
    ヘボヘボなメロディしか思い浮かばなかったときに用いられるテクニック.メロディ全体を4分音符の長さだけ前後にずらして鳴らしてみることで,ごくまれにすばらしいメロディに生まれ変わることがある.類似のテクニックとして,8分音符ずらしや2分音符ずらしがある.
  8. アルペジオ
    日常的に用いられる必携テクニック.バッキングで適当なアルペジオパターンを鳴らすことでメロディが思い浮かぶ可能性がある.
  9. カウンターメロディ
    メインとなるメロディが思い浮かばないときに用いられる中級テクニック.メインのメロディはとりあえず適当に音を伸ばして鳴らしておいて,その「合いの手」となるカウンターメロディの方で頑張ることでメインメロディのヘボさをごまかすことが可能.
  10. 転調
    ヘボ作曲家の必携テクニック.曲の途中でいきづまったらとりあえず転調してみることで目先をごまかすことが可能.多用するとクセになる危険性がある.
  11. 没曲の発掘
    新たな曲を作る意欲がないときに用いられる最終テクニック.没曲を作り直してなんとかまともな曲に仕立て上げる.大抵の場合は音色を変えただけで終わる.
  12. 没曲の量産
    作曲家の基本テクニック.いきなりすごい曲を作ろうとせずに,4小節くらいの長さの没曲を量産しているうちに,運良くまともな曲が出来るのを待つ.多くの場合,単に没曲が量産されるだけとなる.